ドゥニ・グロズダノヴィッチを読む
もう一つの「シュルレアリスム」:イヴァン・ゴルのシュルレアリスム宣言について
ジュール・シュペルヴィエルを読む
Jules Supervielle (1884 - 1960)
今回はジュール・シュペルヴィエルの詩を佐藤園子さん(東京大学・ボルドー第三大学博士課程)に発表していただきました。シュペルヴィエルは、同時代のシュルレアリスムのような前衛とも、古典主義的な伝統とも異なる、独自の詩風でもってうたい続けてきた詩人です。シュペルヴィエルに詩作品には、現代/古典といった対立が乗り越えられていく試みが、数多く見受けられます。たとえば、夢と現実、生と死、過去と未来、希望と絶望、意識と無意識といった対立の融合・和解は、シュペルヴィエルが好んで用いるモティーフです。今回の読書会では、そうした対立物の調和の働きが、単語が喚起するイメージに留まらず、時制や句型、脚韻によっても明確に機能していることに着目しつつ、この詩人の世界観の一端を探っていきました。