Atelier/Poétique

フランス現代詩研究会

フランス現代詩研究会


Jules Supervielle (1884 - 1960)

今回はジュール・シュペルヴィエルの詩を佐藤園子さん(東京大学・ボルドー第三大学博士課程)に発表していただきました。シュペルヴィエルは、同時代のシュルレアリスムのような前衛とも、古典主義的な伝統とも異なる、独自の詩風でもってうたい続けてきた詩人です。シュペルヴィエルに詩作品には、現代/古典といった対立が乗り越えられていく試みが、数多く見受けられます。たとえば、夢と現実、生と死、過去と未来、希望と絶望、意識と無意識といった対立の融合・和解は、シュペルヴィエルが好んで用いるモティーフです。今回の読書会では、そうした対立物の調和の働きが、単語が喚起するイメージに留まらず、時制や句型、脚韻によっても明確に機能していることに着目しつつ、この詩人の世界観の一端を探っていきました。

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Yves Bonnefoy (1923 - 2016)

第 31 回現代詩読書会では、久保田悠介さん(学習院大学修士課程在籍)に 2000 年代以降のイヴ・ボヌフォワ(Yves Bonnefoy, 1923 - 2016)の詩作品を 3 編発表していただきました。この時期のボヌフォワは、「幼年期」や「記憶」といった主題と向き合うようになったと言われていますが、久保田さんは、幼年期という主題はすでに 70 年代の L’Arrière-pays から見られたものであったことを指摘し、その上で新たに 00 年代以降のボヌフォワの問題意識を、主に詩形式に着目することで捉え直そうとしました。

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